LED照明:商戦過熱…節電意識で需要急増、新規参入も [ニュース]

電機各社がLED(発光ダイオード)照明の品ぞろえを拡充している。省エネ性能が高いLED照明は、東日本大震災後の節電意識の高まりで需要が急増。家庭用の電球に加え、天井に取り付けるシーリングライトや蛍光灯からの置き換えが想定される直管形でも新商品発売や新規参入が相次いでいる。  「(製品投入で)後れをとったが、独自の価値を追求して売り上げを伸ばしたい」。日立アプライアンスの石井吉太郎常務は8月30日、同社初となるLEDシーリングライトの発表会で意気込みを語った。  同社によると、シーリングライト市場に占めるLEDの割合は3月の3%から7月には15%に伸びた。10月8日に発売する6機種は4万~8万5000円と通常の蛍光灯などに比べて高価だが、熱を効果的に逃がす独自技術で省エネ性能を高め、急増する需要をつかむ考えだ。  価格が下がって普及が進む電球形では、性能向上による差別化が活発化している。NECライティングが10月1日に発売するLEDランプ2種類(市場想定価格3000円前後)は330度の範囲を照らせるのが特徴。LED電球は光の向きが一方向に偏る欠点があるが、光をレンズに通して拡散させることで「業界最高」(同社)の照明範囲を実現した。東芝ライテックも今月20日、防水性能付きのLED電球(希望小売価格1万5750円)など2機種を発売。看板照明など屋外での需要を見込む。  パナソニック電工は10~12月、住宅向けLED照明の新商品181種類を発売し、品ぞろえを従来の1.5倍へ拡大する。今年度の販売額を前年度比約2倍の500億円近くに高める考えだ。  目玉は、光の色と強さを最適な状態に自動調整する世界初の機能を盛り込んだ「シンクロ調色LED照明器具」。11月21日に4種類を発売し、希望小売価格は4万1475~5万9850円。従来機種より約4割安いシーリングライトの新商品も発売する。  新たにLED照明に参入する企業も相次ぐ。事務機器大手のリコーは7月、オフィス向けの直管形を発売し、市場に参入した。オランダに本社を置くフィリップスも今秋、電球形と直管形を日本市場に投入する。  LED照明は半日程度の使用で10年近くもつため、「今、製品を投入しないとチャンスを逃す」との危機感が競争に拍車をかけている。各社は「技術改良や用途でまだ伸びしろがある」(電機幹部)と攻勢を緩めない構えで、生き残りをかけた競争が展開されそうだ。 http://mainichi.jp/select/biz/news/20110908k0000m020048000c.html
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